ビッグガンガン2013年vol.12『ハイスコアガール／押切蓮介』第33話の感想

いよいよ対決の時！

通称「夜ゲー」での特訓を開始し、自分の道は自分で切り開く、欲しいものは奪い取るという気持ちを改めて強く誓う小春。対してハルオはあの「別れ」以降、一体どうしてるのか…？

ビッグガンガン2013年 Vol.12 12/24号

出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
発売日: 2013/11/25
メディア: 雑誌
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ビッグガンガン2013年vol.12『ハイスコアガール／押切蓮介』第33話のあらすじ

※ネタバレ注意
寝床でじいやの言葉やあの日の大野のことを思い出すハルオをガイルが見守る。ハルオはハルオなりにバイトに打ち込み、一生懸命に日々を過ごす。その様子はハルオママ・なみえの目にはやけにタンパクに見える。

ゲーセンに付き合う宮尾の目にもハルオがやけにスッキリしたように映り、何とかハルオの役に立ちたい宮尾は残念そうだ。

バイトに打ち込むハルオはなみえの買い物の手伝いもする。スーパーからの帰り道、なみえはハルオに、バイトにも家の手伝いにも、ゲームで遊ぶことにも一生懸命で、ハルオが最近また変わったみたいだと言う。ハルオは、アイツが一生懸命なら自分も一生懸命にならねーと、と答える。
そして、確かにこの前はこれで最後かもと思ったけど、今まで何度も疎遠になってもいつの間にか筐体の前に二人で座ってたのだから、大野との縁が切れたなんて思ってないと言う。
それを聞いてなみえはハルオに自分が正しいと思ったらそれを突き通しなさい、とアドバイスする。

大野は業田先生にしごかれる日々。業田先生は大野がハルオと街を歩いていたことを使用人から聞きつけ、そんな浮ついた気持ちにさせないくらいビシビシしごくことを心に誓う。
しかしその密会以来、大野の授業に対する姿勢が明らかに良くなっていることにも気付く。業田先生と同じように、姉の真は妹が色っぽくなっていることに気付き、じいやに晶のカレはどんな男なのか尋ねる。

ハルオは無心にゲームに打ち込む。ガイルがハルオに問いかける。ゲームのキャラクターはボコボコにされても死んでしまっても、それでも真っ直ぐ突き進むのは何故か？と。すべては大切な人のため。

誰かのために必死になるのが男ってもんよ
戦いとは…無情なものだ
だが
お前は負けるわけにはいかない…!!

神様ってのはシミッたれだが
でも最後には愛の華を咲かせてくれる!!
行け
ハルオ
彼らと共に突き進め!!

そして8月下旬、ゲーセンの掲示板に「日高へ」と書かれた挑戦状が貼り付けられた。翌日、対峙するハルオと小春。小春はこれまでのハルオとの出来事を思い返す。

勝負が始まる。

ハルオと大野、気持ちはひとつ

ハルオも大野も意気消沈してると思いきや、どちらも前向きにがんばっています。ハルオの方は色男っぷりを発揮し、大野は色っぽくなるという思わぬ効果も出ています。相手が一生懸命なら、自分も目の前のことに一生懸命にならなくては、そうでなくてはまたふたりで筐体の前に座って、まだ見たことのない素晴らしいゲームの世界に感動できないと、ハルオも大野も思っているのです。いつかまた会えるその日のために前向きにひたむきにまっすぐなのです。

まっすぐ突き進め！

ハルオに問いかけるガイルの言葉、私は感動しました。ハルオのことをいつも応援してくれるゲームのキャラクターたち。これまで何度もハルオは彼らに背中を押されてきました。しかし今回はキャラに押されているわけではなく、ハルオは自分の意志で前に突き進んでいます。ハルオの成長ぶりを感じます。

1942のトラウマ

ですが、コトはそんなにうまくいくものでしょうか。自分の力で前に進む、そんなシーンはかつてもありました。高校受験の時です。あの時、全力を尽くしながら無情にも落ちたハルオ。ガイルの言葉通り、戦いとは無情なもの。。。その無常さはすでに一度味わっています。今度のvs小春も、ただで済むとは思えません。なんせ相手は猛特訓を続けるもうひとりのハイスコアガールなのですから。