I think so./I feel so.

漫画や映画など読んだもの・見たもの・聞いたもの・使ってみたものや普段の生活に関する感想文です。内容は一個人である私の思いつきに過ぎません。

ビッグガンガン2017年vol.10『ハイスコアガール/押切蓮介』第53話の感想※ネタバレ注意

遂に自白! 愛! 愛! 愛! 愛!

前回52話では。。。 原チャリの免許が取れたことを自慢しにいった際に見た、大野の悲しげな表情が気になって仕方のないハルオ。また疎遠にな理想な予感に苛まれる。これまでの大野との関係性について考えるうち、街のいたる所に大野との思い出が溢れていることに気づく。大野に対し、ライバルとしての闘志とは別の、何かが燃え上がっていた自分。その心に正直に向き合ったハルオは、親友・宮尾の元を訪れ、その気持ちを打ち明ける。
「ひとりの男として…俺は大野のことが好きなんだなって…」
前回52話のおさらいはこちら↓

ビッグガンガン2017年vol.9『ハイスコアガール/押切蓮介』第52話の感想※ネタバレ注意 - I think so./I feel so.

ビッグガンガン2017年vol.10『ハイスコアガール押切蓮介』第53話のあらすじ

※ネタバレ注意
ハルオの部屋に宮尾・土井・真・なみえママが集っている。宮尾は皆にハルオが遂に大野に対する愛を告白(ゲロ)ったことを報告する。白々しく驚く真。思春期の男子らしいところが欠落しているのではと心配だったなみえママに、宮尾は「恋をすっ飛ばして愛から始めてしまった」と説明する。
真に「愛を貫く覚悟はできているの」と問われるハルオ。何かを抱え込んでいる大野に対し、自分は何ができるのか全くわからないというふがいなさを抱えつつも、大野との決着がついていないままでは浮かれた気持ちにもなれない。ゲーム雑誌を読んでいた土井が「大阪で開かれるスーパーストリートファイターⅡX全国大会に大野さんと出場して、優勝して愛の告白だ」と提案して。。。
詳細はビッグガンガン本誌でどうぞ


恋だの愛だのその前に、ゲームでの決着を望むハルオ

ゲーム脳め!
と言いたいところですがやっぱりこれもハルオらしい。ハルオにとって大野は(現状では)越えられない壁であり、尊敬できるライバル。だからこそこれまで闘志を燃やし続けてきた。大野に勝ち、大野と同じステージに立たなくては愛の告白などできるはずがないと思っています。
振り返ると、これまでのハルオの行動原理は「大野と同じステージに立つ」であることがわかります。ゲームはもちろんのこと、高校受験もバイトに打ち込んだことも、原付免許もそうでした。それが遂に原点に立ち返ったのです。

「時がくる前に」とは何か?

終盤、ザンギエフが大野の気持ちを代弁しますが、そこで気になるフレーズがありました。
「時がくる前に雌雄を決するべき」というフレーズです。
その「時」がきてしまえば、また疎遠にならざるを得ないような事情が大野にはあるようです。
最近ご無沙汰の業田萌美先生はかつて大野に言い放ちました。

「勉学に専念したのち…決められた男性との結婚が控えているのです
それがあなたのお父様とお母様の御意思なのです…」
f:id:takashi_ito:20170928012442j:plain

引用:『ハイスコアガールCONTINUE』Kindle版第4巻 P.76

要は家の事情をまた大野は押し付けられるのではないかと予想します。で、ならなぜ家族である真はそこまで頭がまわらないのかといえば、単に真があんぽんたんなので知らされていない、というオチじゃないかとw
どんな事情があるのか、そもそもハルオは大野を大阪に誘い出せるのか、次回が楽しみです。